遅ればせながらホームページを開設しました

図書館情報学検定試験準備事業を行っている日本図書館情報学会図書館情報学検定試験実施検討委員会のサイトを立ち上げました。

このページから、「図書館員に試験?!図書館情報学検定試験を考える」の記録も入手できます。

また、来る3月27日に実施予定の研究会の案内もあります。ふるってご参加ください!

竹内 比呂也(千葉大学

「図書館員に試験?! 図書館情報学検定試験を考える」が終了

根本です。

以前にお伝えしたように、図書館総合展(11月12日(木)午後1時〜2時半)でセミナーを開設しました。

同じ時間帯の他の会場では「Library of the Year」も開かれているなかで、いったいどれくらいの方に来ていただけるかと心配していたのですが、関係者以外の入場者が107名もあり、一時は資料が足りなくなる心配をするほどでした。いずれ詳しい内容を公開する予定なので、ここでは概要を書き、写真を掲載します。

竹内比呂也さんの司会で、最初に私が図書館情報学検定試験の準備状況の概要を説明しました。その後、石原眞理氏(神奈川県立図書館),須永和之氏(国学院大学),谷口豊氏(日本体育大学図書館)の順でお話しがあり、その後、パネルディスカッションとなりました。

パネリストのいずれの方からもこの試験を実施することについて一定の期待を示していただきました。また、フロアからも職員採用の際の手がかりとして使えるのではないか、また、学生さんからは実施されたら受けてみたいという声もいただき、主催者としてはひと安心したところです。終了後に参加者に書いていただいたアンケートでも、受けてみたいと記入された方が半数以上いました。

石原さんから公共図書館の現場からは遠い設問が含まれていることや文章が難しすぎないかといった指摘がありました。須永さんからは学校図書館も含めた館種ごとに特化した試験を用意することも必要になるのではないかという問題提起がありました。谷口さんからは、大学図書館の専門職構築の立場から、これまでのようなフラットな専門職論ではない職の差別化の検討が進んでいるなかで、この検定試験がコア領域について採用の判断材料になることが提案されました。

こうしたご意見についてきちんとお答えしていきたいと思っています。

 始まる前
 根本の報告
 会場風景(1)
 石原さん
 須永さん
 谷口さん
 会場風景(2)
 会場風景(3)
 パネルディスカッション

図書館総合展でフォーラムを開催します

竹内です。

根本さんから報告があったように、公開研究会は大変意義深いもので、「なるほど!」と思うことがたくさんありました。

さて、検定試験について多くの方に知っていただき、その意義について検討する場を持つために、11月に開催される図書館総合展で以下のようなフォーラムを開催することにいたしました。このフォーラムでは、試験の内容について紹介するとともに、試験の意義について図書館の現場の方や図書館情報学の教員の方をパネリストにお招きして討議を行います。フロアの方からのご意見も積極的に伺いたいと思います。是非ご参加ください。

「図書館員に試験!? 図書館情報学検定試験を考える」
2009年11月12日(木)13:00から14:30
図書館総合展第4会場(パシフィコ横浜アネックスホール204)
プログラム:
・報告「図書館情報学検定試験の目的とその意義」根本彰(日本図書館情報学会会長・東京大学
・パネルディスカッション
パネリスト(五十音順):石原眞理氏(神奈川県立図書館),須永和之氏(国学院大学),谷口豊氏(日本体育大学図書館)
コーディネータ:竹内比呂也(千葉大学

参加申し込み・問い合わせ先:図書館情報学検定試験実施検討委員会 竹内比呂也
E-mail: jsliskentei@gmail.com  FAX: 043-290-3023

検定試験公開研究会の報告

根本です。

前にお知らせしましたように、9月4日(土)の午後2時から5時まで公開研究会が開催されました。平日の午後ということもあり参加者は多くありませんでしたが、大学関係者を中心に約20名の参加者がありました。

心理学諸学会連合の理事長である市川伸一教授の講演は、同連合が昨年から始めた「心理学検定」の準備過程についての具体的で示唆に富む話しでした。17もある「○○心理士」という心理学関係の資格を調整するために設けられたこの団体が検定試験を実施するまでの苦労話が語られました。図書館の世界とは、学会の数や研究者の数がまったく違う状況があり、その調整の苦労は並大抵ではないことがわかります。ただ、学習者の数という点では心理学も図書館情報学もそれほど大きな違いはないのかもしれないということ、また、学生の資格信仰はかなりのもので、潜在的な需要をいかに上手につかむかが問われていることがわかります。

規模もマンパワーもかなり違うことは確かですが、ゼロから始めたと言う点では同じで、その意味であちらの準備過程に学ぶべき点はたくさんありました。質疑や討論では裏話やオフレコの話しも飛び出してたいへんおもしろい有意義な会だったと思います。


 [写真1] 市川教授の講演(プロジェクタの関係でずれているだけで根本ではありません)



          [写真2] 議論風景

研究会へのお誘い


図書館情報学検定試験準備事業の責任者の根本です。
下で竹内さんが紹介しているように、9月4日(金)午後に公開の研究会を開きます。

この研究会では、私がこの試験の準備状況などについて報告したあと、心理学検定の責任者市川伸一教授から実施状況などをうかがい、検定試験事業を準備するための参考にいたします。

参加は自由ですのでぜひご来場ください。終わってから懇談会も用意しています。

また、結果についてはこのブログで報告します。


========以下引用==============
公開研究会「図書館情報学検定試験の実施に向けて:心理学検定に学ぶ」のご案内

 日本図書館情報学会図書館情報学教育の質の向上を目指して検定試験の準備を始めています。
 その考え方について、図書館関係者、図書館情報学教育関係者にご理解いただくことを目的として公開研究会を開催します。
 その際に、すでに2年間の実績がある「心理学検定」の準備過程および実施状況について実施責任者に講演いただくことで、相互に意見交換を行い、理解を深めることも意図しています。
 参加は自由です。どうぞ奮ってご参加ください。

*開催要領
主催: 日本図書館情報学会図書館情報学検定試験実施検討委員会
科学研究費基盤研究A「情報専門職養成にむけた図書館情報学教育の再編成」研究班
日程: 2009年9月4日(金)14:00〜17:00
会場: 東京大学 教育学部 第一会議室
東京大学本郷キャンパス、赤門を入ってすぐ左手の建物)
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_09_01_j.html
参加費: 無料(事前申込の必要はございません)

司会進行:竹内比呂也(千葉大学文学部教授、図書館情報学検定試験実施検討委員会委員長)

プログラム:

14:00−14:40 報告「図書館情報学検定試験の準備状況」根本彰(東京大学大学院教育学研究科教授、上記科研費研究代表者)
14:40−15:40 講演「日心連「心理学検定」の準備から実施まで」市川伸一(東京大学大学院教育学研究科教授、日本心理学諸学会連合理事長)
15:40−16:00 休憩
16:00−17:00 質疑応答・意見交換

問い合わせ先: 東京大学大学院教育学研究科生涯学習基盤経営コース事務室
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ごあいさつ

日本図書館情報学会図書館情報学検定試験実施検討委員会の竹内比呂也(千葉大学)です。

図書館情報学検定試験準備事業は、日本図書館情報学会図書館情報学検定試験実施検討委員会が中心となって実施します。今後の活動等については、このブログで順次お知らせします。