「図書館員に試験?! 図書館情報学検定試験を考える」が終了

根本です。

以前にお伝えしたように、図書館総合展(11月12日(木)午後1時〜2時半)でセミナーを開設しました。

同じ時間帯の他の会場では「Library of the Year」も開かれているなかで、いったいどれくらいの方に来ていただけるかと心配していたのですが、関係者以外の入場者が107名もあり、一時は資料が足りなくなる心配をするほどでした。いずれ詳しい内容を公開する予定なので、ここでは概要を書き、写真を掲載します。

竹内比呂也さんの司会で、最初に私が図書館情報学検定試験の準備状況の概要を説明しました。その後、石原眞理氏(神奈川県立図書館),須永和之氏(国学院大学),谷口豊氏(日本体育大学図書館)の順でお話しがあり、その後、パネルディスカッションとなりました。

パネリストのいずれの方からもこの試験を実施することについて一定の期待を示していただきました。また、フロアからも職員採用の際の手がかりとして使えるのではないか、また、学生さんからは実施されたら受けてみたいという声もいただき、主催者としてはひと安心したところです。終了後に参加者に書いていただいたアンケートでも、受けてみたいと記入された方が半数以上いました。

石原さんから公共図書館の現場からは遠い設問が含まれていることや文章が難しすぎないかといった指摘がありました。須永さんからは学校図書館も含めた館種ごとに特化した試験を用意することも必要になるのではないかという問題提起がありました。谷口さんからは、大学図書館の専門職構築の立場から、これまでのようなフラットな専門職論ではない職の差別化の検討が進んでいるなかで、この検定試験がコア領域について採用の判断材料になることが提案されました。

こうしたご意見についてきちんとお答えしていきたいと思っています。

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 根本の報告
 会場風景(1)
 石原さん
 須永さん
 谷口さん
 会場風景(2)
 会場風景(3)
 パネルディスカッション