検定試験公開研究会の報告

根本です。

前にお知らせしましたように、9月4日(土)の午後2時から5時まで公開研究会が開催されました。平日の午後ということもあり参加者は多くありませんでしたが、大学関係者を中心に約20名の参加者がありました。

心理学諸学会連合の理事長である市川伸一教授の講演は、同連合が昨年から始めた「心理学検定」の準備過程についての具体的で示唆に富む話しでした。17もある「○○心理士」という心理学関係の資格を調整するために設けられたこの団体が検定試験を実施するまでの苦労話が語られました。図書館の世界とは、学会の数や研究者の数がまったく違う状況があり、その調整の苦労は並大抵ではないことがわかります。ただ、学習者の数という点では心理学も図書館情報学もそれほど大きな違いはないのかもしれないということ、また、学生の資格信仰はかなりのもので、潜在的な需要をいかに上手につかむかが問われていることがわかります。

規模もマンパワーもかなり違うことは確かですが、ゼロから始めたと言う点では同じで、その意味であちらの準備過程に学ぶべき点はたくさんありました。質疑や討論では裏話やオフレコの話しも飛び出してたいへんおもしろい有意義な会だったと思います。


 [写真1] 市川教授の講演(プロジェクタの関係でずれているだけで根本ではありません)



          [写真2] 議論風景